1、オーディオの趣味

3)オーディオ環境
①オーディオルーム

 オーディオルームと云う程では有りませんが、音楽鑑賞用に本間十畳の洋間を使用しています。
 概略容積が55㎥位になり、平均残響時間が1kHzで
Rt≒0.38秒で概ね良好、他の周波数では少し短くなっています。8KHzでは0.26秒と少なくなっていますが此はアクリルパネル等で反射板処理をすれば改善出来そうです。
 測定にはMy Spearkerと云うシェアウエアを試用させて貰いました。確認の為、トリオの音場測定器SE-3000で測定してみるとると若干長め残響時間(F=1kHzでRt=0.43秒)が測定されます。
 専門書等を見ると一寸デッド気味な特性ですがアンプ等の機器の試聴には固体差が判かり易いのでこのまま使っています。音楽を聴いても其程不満は有りません。

 必要であれば天井に埋め込まれた8個のサウンドアドヴァンスの平板スピーカを使って電気的に残響を付加することが出来る構成になっています。ヤマハの実時間畳込み型のデジタル残響付加装置を使って残響音を作る事が出来ます。
 このデジタル残響付加装置には世界中の色んなホールから採取してきた残響音のインパルス応答データが内蔵されており色々試せて面白い物ですが、この機械は既にディスコンになっているそうです。今の処余りこの装置のお世話には成っていません。

 処で、オーディオ専用に新規に設計された部屋ならば吸音処理をしたり、対抗する壁面を平行にならない様にして定在波の影響を少なくしたり、レーゾネータを使って音響的な共振峰を打ち消したり出来ますが、既存の部屋を大きな手直し無しで使う場合は、悩ましい事ですが、多少に関わらず部屋固有の定在波の影響を受けてスピーカの音圧周波数特性にピークディップが出来て乱れが生じます。

 対策としては、先ず第一に音響測定を行って部屋の音響的な問題点を把握し、出来るだけ周波数特性の乱れの少ない、ステレオ再生の条件の良い場所を探してリスニングポイントに定めます。

 次に壁面に吸音パネルや反射パネルを設置したり、レゾネータを使って音圧ピーク周波数の影響を出来るだけ排除して音圧周波数特性や残響特性が平坦になる様に努めます。

 次にそれでも取り切れない周波数特性上の乱れは、主に低域周波数領域で問題になりますが、ピーク成分に関してはパラメトリックイコライザ(PEQ)を使用して電気的にピークレベルを抑えて周波数特性が出来るだけフラットになる様に補正しています。この補正はF0(中心周波数)、Q(共振峰の鋭さ)の可変出来ないグラフィックイコライザではなかなか難しく、ましてや普通のプリメインアンプ等に付いているシェルビングタイプのトーンコントロールでは殆ど制御不可能で百害あって一利無し位に思っていた方が宜しい様です。PEQはピークを潰すカットダウン的な使用に止めて、ディップの補正は基本的にやっていません。
 ディップのF特をフラットにする事は電気的にスピーカの振動板の振幅を増大させて音圧を上げる事になりスピーカの歪みの増加を招き聴感上好ましく無いと云う事と、幅の狭いディップは聴感上補正しなくて良いと云う研究結果もあり今の処補正していません。

残響時間データ

 左図にタンノイGRF-M(HW)を使用した時の残響時間のデータを示します。(このデータは『My Spearker』と云うシェアウエアの試用版をお借りして測定しました。) 
 御覧の通り残響時間はRt=0.38秒位と少し短いですが概ね良好と云う事にしています。
トリオSE3000音場測定器でも数値(1kHzRt=0.43秒)は多めですが似た様なデータが出ましたので大体こんな物だろうと考えています。

周波数特性GRF-M

 同様に左図にAP SYS2522Aで音圧周波数特性を取ったデータを示します。
 白色雑音を信号源にして、Fs=65kHz、32kポイント、
16回平均化したFFTデータです。左右のスピーカを同時駆動、基準音圧レベルは試聴位置で白色雑音を信号源としてAカーブ補正で90dBSPLです。
 スピーカから試聴位置までは凡そ2.5mです。
 部屋固有の低域のピークが37Hz辺りにの所に出ていますがPEQで抑えられております。次のディップは60Hz位になりますがマイク位置を微妙に動かすと大きく変化するので測定が難しいです。詳しい測定は部屋の中にあるガラクタを片づけてからしたいと思っています。
 パラメトリックEQの減衰量をもっと大きく取れる様に改造する必要が有りそうですが、現在は低音楽器の音の立ち上がり感を損なは無い程度に聴感を加味してEQを調整してあります。
 私は余り音圧を上げて音楽を聴く方で無いので低域の音圧の持ち上がりはラウドネス補正分と考えて今の処その儘にしています。暗騒音レベルは昼間の騒音レベルが高い時で、JIS-A補正で31dBSPLでした。
 F=16kHz当たりのディップはGRFーMとT90Aの干渉による物だと思います。後、F=2kHz前後にレベルの落ち込みが有りましたが試聴の結果と測定結果を加味してイコライザで+1dB位補正しています。
 私の所は部屋も小さめ、スピーカの放射軸をリスニングポイントの向きに合わせ、試聴位置とスピーカまでの距離は約
2.5mと短い、且つ残響時間も短めと云う事で、周波数特性は干渉による影響をネグれば概ねフラットな周波数特性に仕上がったと考えています。
 尚、文献等によりますと中域周波数から高域周波数に掛けては-3dB/oct.で減衰する方が良いと有りますがピンクノイズで測定すれば上記の様なホワイトノイズで測定してフラットな周波数特性でもー3dB/oct.で減衰する様です。
 以上より基本的には低域周波数での部屋の共振によるピークを電気的にパラメトリックイコライザで抑えれば充分だと考えています。1kHzから上の周波数ではEQは上述の通りで他の周波数では掛けていません。
 会社の先輩諸氏やオーディオ仲間の皆さんに試聴評価して貰った処、『概ね良』と言う評価を戴いています。未だゞ改善の余地が有りますので勉強しながら少しずつ改良に取り組んで行きたいと思っています。
  

周波数特性B&W N802

 先日B&WのN802が入りました。左図に周波数特性を示します。測定条件はタンノイと同じです。
 このN802のインピーダンスカーブは周波数F=100Hz付近で最小の3.1Ωになりますので出力インピーダンス=1Ω(DF=8/RL=8Ω)の真空管アンプでドライブすると周波数特性にも中弛みが現れている様です。イコライザで少し補正を掛けています。
 近々には手持ちのTADのスピーカBOXを作って入れ替えるつもりです。コンスタントインピーダンスとホーンとウーハの時間差をローパスフィルタの群遅延で合わせ込む事を考えています。LPFは6次ベッセルフィルタになりそうです。
 最近はパソコンと音響測定ソフトの普及で音場特性等も簡単に測定出来ますので自分の使っているシステムがどの様な特性になっているのか皆さんもどんどん実験をして確認してみて下さい。歳を取ってくると余り耳測定器も当てになりませんですよ。

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