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  G)300Bシングルモノアンプ
  《解説》
 本機は25年位前にKT88(T)シングルモノアンプとして試作されました。丁度GECのKT88が損失20ワット位食わせると赤熱する事故があった頃です。このシャシは作った当時は勤務先の会社の協力会社(シャシを持って行った時に日野輝正の金鍍金トランペットを見せて貰った記憶がある)で鏡面光沢ニッケルクローム鍍金仕上げにして貰った物でしたが今回の300Bに変更で300Bをシャシーから少し沈めるために取り付け孔を30φから45φに拡大したので防錆を兼ねてメタリックシルバーの焼き付け塗装仕上げにしました。
 回路方式は今回の試作の目的であるステレオギャラリーQの300Bシングルアンプの修理改造の為のパイロットと云う事で、オリジナルに出来だけ合わせる為に回路方式、供給電圧を近似させました。標準的な、初段EF86(T)、ドライブとカソードフォロア(CF)段は12BH7A一本で構成、初段とドライブ段はCR結合、CF段と300Bの間は直結です。
 TotalNFBは仕上がり利得が26.0dB±0.3dBとなる様に設定されます。ステレオギャラリーQのアンプでは仕上がり利得が23.0dBですので本機は3dB程帰還が少なくなっていますが当方のシステムのパワーアンプ標準利得は26.0dBですので、他のアンプと比較試聴時の利便性を考えて此の様にしました。帰還量は約6.5dB位になっています。全体的なバランスを考えるとステレオギャラリーQの仕上がり利得は良く検討されていると思います。尤も、設計者は天下の上原さんですから当然だと思いますが、、。西日本の真空管アンプの設計者は上杉さん、武末さん、上原さん皆さんドライブ段にはカソードフォロアがお好きですな。当時は武末さんもラックスの特注トランスを使っていましたので其れなりに情報交換はされていたのでは無いかと思います。
 使用したOPTはOY15−3.6KHSですがステレオギャラリーQのOPTと比べて磁気特性的に一回り小さい様な印象を持ちました。THDvsFREQの特性で100Hz以下で歪み率が周波数と反比例して悪化するのは一次インダクタンスの不足と考えられます。当初300Bの歪み打ち消し条件外れを疑ったのですが、どうも歪みのモード等から考えて負荷インピーダンスの低下が原因だろうと云う結論になりました。
 下の2枚のデータは無帰還時のデータです。
 
出力インピーダンス 《実測データ》測定日:2011年4月3日
Residual Noise Level:
VnLch_Flat =0.3316mV
VnLch_IECA =0.06281mV
Amplitude Gain:
GainLch_dB =26.08dB(at 1kHz,VRmax)、GainLch_ln =20.15(at 1kHz,VRmax)
DF(Lch)=6.28 RL=8ohm/1kHz、
《参考文献》ラジオ技術ステレオギャラリーQ 300Bアンプ:葉山恵一(著)

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