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E )UV211シングルモノラルンプ.
《解説》
  UV211シングルモノアンプです。近々試作を開始する予定にしている直流磁界打ち消し型211シングルアンプの予備実験機として試作しました。このシャシーは25年ほど前に試作した物を今年の夏に再塗装に出して再生しました。
 回路はお馴染みのカソードフォロア直結三段増幅回路です。電源は市販のトランスを使用した為に倍電圧両波整流で済ませていますが、一寸だけ回路に工夫を凝らしています。 チョーク出力の電源電圧は無付加時に1060V位に成りますのでWV(ワーキング電圧)550Vのケミコンを直列接続して耐圧を稼ぐ訳ですがケミコンに掛かる電圧を分圧する為のブリーダ抵抗が要らない様な方式になっています。
 次にカソードフォロア出力から局部帰還を掛けて出力段のUV211との歪みの打ち消しを図っています。之は歪み波形をモニター為乍ら抵抗値を加減して歪み率が最小になる様に調整します。亦、今回はカソードフォロア段にしっかりと電流を流してやってA2ドライブ時のグリッド電流対策をしました。使用した球は手持ちの関係で12AT7、6FQ7、UV211となっています。211は中国製を使用していますが普段聴くレベルではGE、STC、RCA等と比べても其程差が気になる事も無いので中国製を使っています。唯、UEは電極の保持構造が他と異なりますので音質に若干の差が有る様に感じます。よく何々の球に限るとか仰る方が居ますが、球を差し替えた時はちゃんと調整をやり直しましょう。そうすればそんなに差が無い事が判ると思います。 
《実測データ》測定日:2010年12月20日
Residual Noise Level:
VnChA(flat) =.198mV、VnChB(flat) =.201mV
VnChA(IHF-A) =.0527mV、VnChB(IHF-A) =.0507mV
Amplitude Gain:
AgChA =26.3dB(at 1kHz,VRmax)=20.66(at 1kHz,VRmax)
AgChB =26.3dB(at 1kHz,VRmax)=20.67(at 1kHz,VRmax)
DF(Ach)= RL=8.56  8ohm/1kHz
DF(Bch)= RL=8.67  8ohm/1kHz
InputLevel(2.0%THD+N)= 0.73V
PoMax(2.0%THD+N)=28.5Watt(RL=8ohm)
《参考文献》


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