1、オーディオの趣味
2)オーディオ工作
@基本的な考え方
私がオーディオ工作に取り組む時の基本的な考え方をまとめてみました。
@、計画を立てる。
アンプを一つ作るにしても、電気回路やケースの設計、部品集め、組み立て、調整等、沢山の作業をしますので効率良く、綺麗に、安全に作業を行う為に、作業の順番(作業手順、段取り)や日程(作業工程)の計画を立ててから工作を始める事が大切です。
アンプの内部では半田付け等、細かな作業や手間の掛かる作業を沢山しなければいけませんので作業手順を間違うと後から手直しをするのが大変になり、今まで行ってきた折角の成果を台無しにしてしまったりします。
手順(書)や工程(表)は何時でも見れて確認チェック出来る様に前もって絵や文章等のドキュメントにしておく事が大切です。
A、仕様書や図面を書く。
仕様書はこれから作ろうとする作品の素性を定義した書類で、外観、寸法等の機械仕様、電気特性、調整の方法等の電気仕様を定めておきます。 此等の仕様書を作成している間に作業手順等も検討しておきます。図面は回路図、機構図、部品図、組み立て図等を指します。機構図は部品がちゃんと付くか、亦ネジが締まるかどうか等の当たり具合を見ますので当たり図とも呼ばれます。
これらの仕様書や図面をしっかり書く事で作ろうとするアンプ等の対象物に対する理解が深まり、見落としの無いより良い作品を作る事が出来ます。亦、作業中に余計な事を考えなくて良いので作業が捗ります。
B、メモを録る。
計画、設計している時、組み立ている時、また調整、測定している時等、折々の場面で閃いたアイデア、気づいた事柄を専用のノートを作って出来るだけ細かくメモしておきます。
ノートを作るのは手元に有る紙に適当にメモ書きして、後でメモが散逸しない様にする為です。作業中に問題が発生した時の解決のヒントが有ったり、将来時間が経ってからメンテナンスをする時に参考になります。
C、レポートをまとめておく。
出来上がった作品の特性を測定したり調整した結果をレポートとして整理して残す様にします。(結構大変です。)誰かに報告する訳では有りませんが後々に新たな設計をしたりやメンテナンスをする時の資料として役に立ちます。
一仕事終わった区切りを着ける為にも是非まとめておきましょう。
要するにコンセプトを明確にする事、準備万端にして事を始める事、行動した刻々の記録を残す事です。
基本的な考え方は仕事をする時でも全く同じだと思います。亦、製作、調整途中で疑問や不具合が出来てベテランの人に聞いたりする時、オーディオ関係のBBS等で質問する時にも上に挙げた資料があれば的確な答えや返事を貰えると思います。
処で、段々と歳を取って来ると物忘れをする事が多くなりますが普段の生活に於いてもメモを録ったり、考えを文章化して簡潔にまとめる事はボケ防止にもなり大切だと考えています。
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